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■日にち 2020年3月7日(土)
■ルート 甲斐駒ヶ岳赤石沢奥壁左ルンゼ
■メンバー 荒澤(JECC、同人青鬼)、T石くん(MGC、同人青鬼)

当初は鹿島槍北壁のアレを考えていたのだけど、荒澤の家庭の事情によりいったんキャンセル。土曜日だけならば、ということで赤石沢奥壁を日帰りで行くことになった。

竹宇の駐車場到着は金曜22時半近く。すぐに寝て土曜1:30起床。2:15頃出発。7時過ぎに七丈小屋到着で身支度して、花谷さん&タツローガイドパーティとも挨拶。8合目から下りながらT柳くんたちの姿を右ルンゼに確認し、9時半ごろ左ルンゼ取り付きに到着。出だしが分からずにうだうだしながら10時過ぎに登攀開始。

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5合目で朝焼けを見る

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赤石沢奥壁全景

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右ルンゼを登るT柳くんパーティ

1ピッチ目(T石くんリード)ベルグラのベの字もない岩と草付き慎重に登る。順調にカンテを乗越したが、そのあとのボルトラダーのスラブに上がるところが悪い。凍ってない草付き、簡単に欠けるホールドで珍しくフォールし、A0交じりで抜ける。フォローも悪くて躊躇なくA0で突破。いや、これは難しい。
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2ピッチ目(荒澤リード)左の方にベルグラがあるのだけど、そこまでトラバースするのが難しそう。なんとなくラインが見えたので左上しながら5mぐらい上がったが、出だしからランナー取れてない。フットホールドは点在し、ベルグラまでトラバースできそうだけど、支点なしはヤバいよなぁとあたりを見渡しても何もないので、意を決してトラバース開始。1か所素手になりカチを握り込んで体重移動させて無事渡り切った。ベルグラから先は特に難しくなく、F2の下までロープを延ばす。

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ノープロでトラバース後、ベルグラに乗って一安心

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F2は下まで届いていない。上部も薄そう。

3ピッチ目F2(荒澤リード)F2の氷柱は下まで届いておらず、微妙そうなので夏のルート取りをするつもりで氷柱真下まで移動するも、(1ピッチ目みたいな)不安定な岩を登るぐらいならこの氷のほうが信用できそうと思いなおして、氷柱裏に回り込む。背面の岩と氷柱の間を落ち口近くまで登り、そこから氷柱表側にトラバース。まさか甲斐駒の山奥でこんなムーブを繰り出すことになるとは。表に回り込んだらあとは楽勝かと思いきや、落ち口がとてつもなく悪い。体を引き上げようにもボロボロと崩れていくベルグラ。最終支点は足のかなり下のほうの短いやつ。側壁のガバカチにアックスが届いたものの、ここの岩質でこいつは信用できるのか?迷っていても事態は好転しないので、そっと引き付ける。もげなくて良かった。落ち口から先は登れる代物ではないベルグラが張っており、右のクラック沿いを登る。カムでプロテクションは取れるけど、決して簡単ではない。突然リングボルトを発見し、スクリューも10cm1本を残すのみとなったので、ピッチを切ろうかと思ったけど、狭いし、リング1つじゃちょっとなぁとしばらく悩んで、さらにロープを延ばすことにする。ここから先は左のベルグラが登れそうなので、クラックからベルグラに乗り移る。が、ここは岩から離れて浮いたベルグラ地帯。壊さないように慎重に登り、少し厚みがありそうなところで最後の10cmスクリューをねじ込み、ボコボコと鈍い音をたてるベルグラをさらに登る。50m以上ロープを延ばしてようやく終了点までたどり着いた。

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氷柱裏から表に回り込んできて超楽しい。この後がヤバかったけど。

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フォローのT石くん

そこから先はルンゼ内を60m一杯近くまで伸ばしながら3ピッチで左ルンゼの終了点にたどり着いた。そこから1ピッチ岩の基部をトラバースし、中央稜に合流。中央稜は支点取りながら同時登攀で登って18:30ごろ登山道に飛び出した。

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ルンゼ内をどんどんロープを延ばす

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赤石沢奥壁の最深部へ

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後ろには鳳凰三山

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月明りに照らされた山肌が美しい

20時ごろに七丈小屋に戻り、花谷さんに挨拶をして、下山の身支度を整えて20:30ごろ下山開始。だいぶ疲労感もあり、最後はのんびりペースで24:20ごろ駐車場に下山。充実の22時間行動でした。
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■日にち 2020年2月8日(土)~11日(火)
■ルート 穂高屏風岩右岩壁ルンゼ状スラブ、赤沢山針峰フランケ中央チムニー
■メンバー 荒澤(JECC、同人青鬼)、T石くん(MGC、同人青鬼)

冬のパートナーT石くんと当初は例年通り米子不動に行くつもりで確保していた4連休だったが、米子の氷の発達悪く、狙っているどぜうの詩も無理そうなので、転進案をいろいろ検討した結果、最終的に穂高屏風岩に決定した。

2/8(土) アプローチ
雪が降る中、釜トンから歩き出し、横尾避難小屋まで。慣れないスノーシュー歩きで右膝痛めた。 ルート状況の確認のため、偵察に向かう。 雪が乗ってるのか、ベルグラなのかよくわからないが、 全面白っぽい。とりあえず明日は登ってみることにする。

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偵察

2/9(日) 穂高屏風岩右岩壁ルンゼ状スラブ
朝3時起床。4時半出発。うっすら雪が積もっているが、 昨日のトレースはバッチリ残っている。 本谷橋の手前付近でスノーブリッジを渡り、下部の樹林帯を適当に上がり、ルンゼ状スラブ下の雪壁を登る。
ロープを結んで7:45ごろ登攀開始。最初は雪壁なので、ノービレイで進む。雪壁からベルグラに切り替わるあたりでT石くんがビレイ点を構築して荒澤リードで実質1ピッチ目スタート。ランニングに10cmスクリューを一本決めただけで、あとは60m一杯まで伸ばしても5mぐらい足りずにコンテで進んで左端の小さなテラス状まで上がったが、確保が全く取れず、仕方ないので、アックス2本をアンカーとしてビレイ点構築。まぁ、この程度ならT石くんは絶対に落ちることはないから大丈夫でしょう。
2ピッチ目はT石くんリードで右上しながらベルグラを進む。50mぐらい伸ばして右の灌木でビレイ。
3ピッチ目は荒澤リードでベルグラからハングにかかる氷柱を登る。氷柱付近でようやく氷の厚みが出て、13cmが根元まで刺さる箇所が出てきた。氷柱の発達が悪く、左右にトラバースを入れながらバランシーな登攀を強いられる。ようやくハングの落ち口まで登り、核心終わりかと思ったら、落ち口の氷が1~2cmぐらいのベルグラで思い切ったムーブが起こせない。いったん1歩戻ってレストして、氷をよく観察し、わずかに厚みのある部分にアックスを刺し、静かに引き付けスラブに這い上がった。いやぁ、緊張した。右の灌木まで斜めに登ってビレイ点構築。60mいっぱいいっぱい伸ばした。フォローで登ってきたT石くんが一言「先輩!あれやばいっす。VII級ぐらいあるんじゃないっすか」
4ピッチ目はT石くんリードでベルグラスラブをひたすら登り、灌木でビレイ。5ピッチ目は荒澤リードでハングの右端にかかるしっかりした氷柱を登り、終了点まで。この氷柱は初めて16cmが根元までバッチリ刺さりシアワセな気分になれた。
下降はカモシカ尾根を下ったが、ルートを誤って登り返したり、懸垂連発したりして時間が掛かり、取り付きに戻ったのが18時だった。荷物を回収し、月明りに照らされた屏風岩を眺めながら避難小屋に戻った。

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夜明け前にアプローチ

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ラッセル

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雪壁をラッセル

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ベルグラを登る

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3ピッチ目ハング帯の下。この先のハング帯にかかる氷柱がなかなか難しかった

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ハング帯の上のベルグラスラブ。なかなか日本離れした景色。

2/10(月) 赤沢山
前日、寝たのが22:30ごろだったので、早起きはあきらめて明るくなった7時ごろのんびり小屋を出発。朝は快晴で朝焼けの前穂が美しい。ノートレースの槍沢沿いの登山道をスノーシューラッセルしながら進む。二ノ俣谷出合を過ぎたあたりから急に積雪量が増え、ラッセルが深くなる。なんだかんだ時間が掛かり10時ごろ槍沢ロッジ到着。このころから雪が強くなりあまり見通しが効かなくなる。槍沢ロッジからさらに進み、右手から降りてくる沢筋に岩が見え、赤沢の出合と勘違いし沢を登り始めたが一向にそれらしい岩が見えない。結構登ったところで一本手前の沢を登っていることに気づき下降。1時間半ぐらいロス。気を取り直してもう一本上流側の沢筋を詰めると、ガイドブックで見たことある岩が見えてきた。途中、沢筋に雪崩が発生したりもしたが、12時過ぎにようやく取り付き到着。3,4ピッチ程度なので、何とかなるでしょう、と軽い気持ちで取り付く。1ピッチ目、T石くんリードでスタート。クラックで上手にプロテクションを取りながら50mぐらいロープを延ばしてチムニーの脇のハング下まで伸ばす。2ピッチ目、荒澤リードでチムニー脇のリッジを登る。上からチリ雪崩が断続的に落ちてくるだけでなく、時折、谷を「ゴゴゴ」と恐ろしい音を立てて雪崩が走り、雪煙がここまで上がってくる。さすがにやばい状況なので、途中まで登ったリッジをクライムダウンし、灌木を使って懸垂して撤収。この数時間で30~40cmぐらい雪が積もり、行きのトレースが消えかかっている。何とか明るいうちに槍沢ロッジまで戻り、ほっと一安心。そこからもラッセルで横尾まで戻った。一日中ラッセルし、雪崩も近くて色々疲れた。

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吹雪と雪崩で色々疲れた

2/11(火) 下山
最終日は超快晴!連日のヘッデン残業で疲れたので、明るくなってから起床し、8時前に横尾の避難小屋を出発。スノーシューハイキングを楽しみながら昼過ぎに下山。
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気持ちのいい晴れ。スノーシューハイカーもたくさんいた。
■日にち 2020年1月25日(土)
■ルート 八ヶ岳・クリスタルタワー
■メンバー 荒澤、中山(ひ)、他1

クラブの先輩のFBに投稿されていた写真を見たらクリスタルタワーが繋がっていそうだったので行ってきました。今シーズンのクリスタルタワーは下部が若干切れてますがすっきりとしたフリースタンディングピラーで真っ向勝負な感じでした。

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アプローチ中に見えるクリスタルタワー

朝6時前に赤岳山荘Pを出発し、7時過ぎに赤岳鉱泉到着。トイレの方からクリスタルタワーを遠望するとしっかり繋がっていそうだったので安心して出発。だれもいないだろうと思っていたら、しっかり踏み跡があり、クリスタルタワーに近づいていくとアプローチ中の人影が見えた。おかげでラッセルは楽できたけど、到着してから先行パーティ4名(2人×2組)の登攀待ちが入った。日当たり良くて寒くないのでのんびり2hほど待って10時半過ぎに登攀開始。登り始めたら茅ヶ崎山岳会の知った顔が上がってきた。リード&フォローで3人登ったあと、トップロープをセットして氷柱の裏側を登るラインにセット。茅ヶ崎メンバーとトップロープを融通しながら夕方まで遊んで下山。

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先行パーティのRちゃん

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茅ヶ崎Aくん

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茅ヶ崎テディさん
■日にち 2018年2月10日(土)~12日(月)
■ルート 須坂・米子不動・夜叉、正露丸、黒滝
■メンバー 荒澤(JECC、同人青鬼)、T石くん(MGC、同人青鬼)

今シーズンもT石くんから「2月の三連休、米子行かないっすか?」と誘われ、3度目の米子。週始めの天気予報で、土曜夜~日曜に低気圧通過して大荒れの恐れありということで、幽ノ沢に転進する計画だったのだけど、集合時間の2時間前に見た天気予報で、米子は大きく荒れないと判断し、急きょ計画変更して、元々の予定通り米子へ。現地では森田組、茅ヶ崎山岳会の方々とも交流しながら3日間楽しく登れました。

■2/10(土)夜叉
初日はアプローチとテント設営後、近場でT石くんのリクエストで夜叉へ。14時前に登攀開始で、17時過ぎに取付き戻った。
1ピッチ目、T石くんリード。シーズン初アイスということで、出だしはスクリュー多めで慎重に登る。
2ピッチ目、氷柱部分を荒澤リード。ハング越えた後も被っててちょっと疲れる。

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夜叉

■2/11(日)正露丸
夜~朝方に5センチぐらい降雪があり、朝はガスっていたので、天気が回復するのを待ってのんびり出発したので、登攀開始は10:40ごろ。
じゃんけんに勝ったT石くんが奇数ピッチ担当となった。
1ピッチ目、T石くんリードで、中央の氷柱から右の緩傾斜帯まで45mぐらい伸ばす。
2ピッチ目、荒澤リードで中央付近にトラバースし、直上。上部の氷柱部分の下でロープ半分出ていないぐらいだったので、そのまま氷柱も直上し、50mぐらいで落ち口の灌木まで。
アバラコフ作成時に落氷を避けた拍子にフックを落とすトラブルもあったが、15:30ごろに取付きに戻る。

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正露丸(左)と百草丸(右)が見えてきた

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1ピッチ目

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完登後にようやく晴れてきた

■2/12(月)黒滝
当初はどぜうの詩を狙っていたが、氷の状態を見ていないので登れそうかわからないし、昨日茅ヶ崎チームが不動滝の方までトレースをつけているので、せっかくなので黒滝へ行くことにした。
1ピッチ目、荒澤リードで氷柱左脇から回り込みながら登る。傾斜は85~90度で簡単そうだったが、細かいつららとクラゲ氷で氷質悪く、バランスの悪い態勢を強いられて苦しい。しかも昨日からの寒波で指先はどんどん冷えて、登りながらScreaming Barfiesをやり過ごす。テンション掛けてないのに、55m伸ばすのに2時間近くリードしてたみたい。フォローも1時間近くかかった。ビレイしているととにかく寒い。
2ピッチ目、T石くんリード。見た目ほど簡単ではなかったがスルスルとトップアウト。荒澤フォロー時には、またしてもScreaming Barfiesを一発やり過ごしながら登った。この日はとにかく寒かったが、なんとか4.5時間でトップアウト。今回は正露丸より黒滝が一番厳しかった。

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崩壊した不動滝(左)と黒滝(右)

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2ピッチ目

2016年2月の初米子で森の囁き、龍神、不動戻しを登り、2017年3月は味とも、コブラ。今回、夜叉、正露丸、黒滝を登った。残るメジャーどころで狙いたいのはどぜうの詩と阿修羅ぐらいかなぁ。米子ではまだ一度もテンションもフォールもしたことないから、このまますべてオンサイトで卒業したいものだ。
2017.12.13 3週連続八ヶ岳
今秋は週末を狙ったかのような悪天候で、今年の目標だったスーパーイムジンに満足にトライできずに心残りなシーズンでしたが、気持ちを切り替えてアックスシーズン始めました。

11/25(土)-26(日) ジョウゴ沢乙女の滝、裏同心ルンゼ~小同心クラック 荒澤、渡邊、他多数
今年は冷え込みも早く、氷結も早そうなので八ヶ岳へ。土曜日はジョウゴ沢の乙女の滝へ向かう。みんな、F2で氷が薄くて引き返しているようだったが、さらに上まで行くと予想通り乙女の滝はバッチリ氷結しており、手付かずのバージンアイスを貸し切りで楽しんだ。夜は森田組の個室で宴会。東北チームやひであきさんチーム、青鬼などなど入り混じって大盛りあがり。日曜日は裏同心ルンゼ~小同心クラックの定番お散歩コースでした。

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乙女の滝

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乙女の滝を登る渡邊さん

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小同心クラック2ピッチ目をリードする渡邊さん

12/3(日) 大同心雲稜ルート 荒澤、渡邊、他1(青鬼・たかはし)
ドラツートレがしたいなぁと思っていたところへ、たかはしくんが「日曜日、誰か付き合ってください」というので、大同心雲稜ルートに連れて行くことにした。二年前、ワンテン入ってしまった1ピッチ目のハング越えは問題なくドラツーフリーで突破できたので、とりあえず満足。ドラツー経験のほとんどない二人を連れていたので、最終のドームのピッチは時間切れで割愛。

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1ピッチ目出だし

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2ピッチ目フォローのたかはしくん

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3ピッチ目フォローの渡邊さん

12/9(土) クリスタルタワー 荒澤、杉本、渡邊
3週連続の八ヶ岳は、前週、前々週と発達具合を観察しながら気になっていたクリスタルタワーへ行ってみた。昨年登った真理さんから硫黄岳への登山道からのアプローチを教えてもらって、楽々アプローチ。アプローチ中に見えるクリスタルタワーは丸々と太っており、ネットで見た壊れそうな氷柱ではなかった。育ちすぎのため、難易度はかなり低くなっており、ちょっと拍子抜けでしたが、一日貸し切りで楽しめました。

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立派に育ったクリスタルタワー

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クリスタルタワーリード中

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夕方まで貸し切りでした