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■日時 2015年2月14日(土)~25日(日)
■場所 日光月山周辺・夫婦滝

数年前から滝愛好家の間でひっそりと知られていた夫婦滝。日光の月山~夫婦山の間、栗山ダムのすぐ下の落差80mほどの崖に、夫婦滝という名前の通り、雄滝、雌滝という2つの滝が掛かっている。雄滝は直瀑で3段構成、雌滝は4段ぐらいの段差をナメでつないだ滝である。

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夫婦滝(左:雄滝、右:雌滝) photo by アツシさん

1年前、同人青鬼のI田氏がWeb上でその凍った姿を「発見」し、抜群の推理力と情報収集力でK林くんが伏せられていた場所を特定し、いざ登りに行こうと思ったところで大雪に阻まれて断念。1年の時を経て、バレンタインデーに満を持して登ってきた。

県道23号線から日蔭集落で別れ、栗山ダムまで通じる道は必ずしも除雪されているわけではなく、降雪直後はダムまで車が入れない可能性があり注意が必要。今回の登攀の際も、前夜から雪が降り、県道から先は10cm以上の非圧雪。ランクルにチェーンを巻いて突破した。

誰がどの滝を登るかということで、小一時間ほど牽制しあい(ウソ)、結局、ぼくは雄滝を登ることになった。見るからに悪そうな2ピッチ目を頂くことにし、1ピッチ目はチッペちゃん、3ピッチ目は行けそうならテディさんという割り振りで登攀開始。

1ピッチ目 チッペちゃんリード V 35m
当初氷の安定いてそうな中央左寄りから中段の氷柱の左に向かって登るつもりだったが、取付きで見上げると氷柱左は水が滴り、びしょ濡れになりそうなので、氷柱右を目指して登ることにした。割れやすい氷や固い氷に苦戦し、フォールしながらも気持ちが折れることなくきっちりトップアウト。

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1ピッチ目 photo by テディさん

2ピッチ目 荒澤リード VI 35m
氷柱の右側からスタートし、クラゲ氷のハングを突破しながらシャンデリア状の脆い氷を登っていく。表面の氷柱を崩して、内部の安定した氷にスクリューを差したりするので、時間が掛かる。下から見た感じだと、垂直だけど、段々になっていてそんなに難しくないかなとも思ったけど、実際登ると完全レストができるのは最初の段ぐらいで、あとはヨレとの戦い。氷質的にも、態勢的にもスクリューが打てるポイントは限られるため、必然的にランナウト気味。核心の垂直部を越えて傾斜は緩むが、核心突破で腕がパンプして、レストしてもなかなか回復しなかった。今シーズン、七丈ノ滝、象の鼻、ブライダルベールとすべての核心をリードしてきたけど、このピッチが一番難しかった。

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2ピッチ目出だしのハング photo by テディさん

3ピッチ目 チッペちゃんリード V+ 30m
テディさんがここまでの2ピッチで前腕消耗しすぎてリードできないということで、チッペちゃん再度リード。きっと疲れているだろうに、喜んでリードするあたり、さすが飢えた鬼。こちらは氷質も安定し、快適な氷柱。弱点の凹角なんて目もくれず、カンテを攻めたが、さすがにヨレていたようでアックステンション入れながらトップアウト。氷柱部分は20mほどで、落ち口から先はナメを10mほど登り、立木でビレイ。

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3ピッチ目 photo by テディさん

下降は左岸側をビレイ点から5mほど登り、落ち口の方へトラバースした灌木を使って懸垂30mで、3ピッチ目取付きのテラスへ。テラスの灌木から一気に取付きまで55m(たぶん50mロープだとギリギリ届かないかも)。

この日は別パーティが同時に雌滝も登り、両滝が完登された。

残る無名滝とその上部の氷柱は翌日に登るつもりだったが、降りしきる雪に閉じ込められる危険があったため断念して脱出した。この無名滝と上部氷柱についても、I田氏パーティが翌週2/22(日)に完登し、同人青鬼による日光・月山の氷瀑群開拓が完了した。

栃木の山岳会を中心に夫婦滝の登攀に関する情報を収集中であるが、有力な情報が得られておらず、未登であった可能性が高い。

■おまけ
夫婦滝・雄滝トポ
雄滝トポ
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■日時 2015年1月31日(土)~2月1日(日)
■場所 南ア・野呂川流域・荒川出合3ルンゼ夢のブライダルベール
■メンバー 荒澤(記)、ヨコさん(ぶな)

昨シーズン、大雪の影響もありタイミングを逃したブライダルベール。今年こそは、と意気込んで行ってきました。タイミング的には昨年登っておくべきルートだった感が否めず、今の自分にとってはちょっと物足りない部分もありましたが、スケール感、美しさは一級品ですね。



1/31アーリースプリング
1ピッチ目ヨコさんリードIV+。55mぐらい伸ばしたが、リードに1時間掛かってた。10分でフォローし、2ピッチ目は荒澤リードで60mいっぱいいっぱい伸ばして抜け口の灌木までIV+。スピード意識して登り、30分で「登っていいよ~」のコール。これぐらいのルートならもっとスピードあげれそう。下降はアーリースプリングを灌木を使って60m2ピッチ懸垂で取付きまで。これがすっきりしてて降りるの楽そう。

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3ルンゼを詰めると、ブライダルベール、アーリースプリング、右のナメ滝が見えてきた

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場合によっては土曜日にブライダルベールを登ろうかと思っていたけど、先行がいたのでパス

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アーリースプリング1ピッチ目

2/1夢のブライダルベール
朝、隣のテントが動き出したのが早く、まずった、と思ったが、5:30取付きで追いつき、彼らは「明るくなってから登る」というので、ヘッデンで先に行かせてもらう。トマ・Kさんありがとうございました。

1ピッチ目45m、荒澤リード。簡単なピッチのはずが、あまり明るくないヘッデンでルートが良く見えず、適当に直登していったら氷質的にも傾斜的にも厳しいところに突っ込み 少々苦労したが、無事、つららの奥の空間まで到達。V-ぐらい?

2ピッチ目も荒澤リード。前日、取付きから見ても「意外と簡単そう」って感じてたけど、実際に登っても簡単だっ た。前日、3人パーティが登っていたせいもあるが、穴や突起の多い氷質で、アックスも引っ掛けで登れるし、足も拾いやすい。右岸の灌木まで50mほどロープを 伸ばし、30分で終了。このコンディションならVI-ないんじゃない?V+程度かも。

3ピッチ目はリード交代し、ヨコさんが抜け口右岸の大きな木まで40m伸ばして終了。IV+~V-

下降は昨日と同じアーリースプリングを懸垂で。下から愛知のパーティが登ってきているのに気付かずに失礼いたしました。

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下降後、登攀中の2番手、3番手パーティを眺める

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■おまけ
夢のブライダルベールトポ