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■日にち 2020年2月8日(土)~11日(火)
■ルート 穂高屏風岩右岩壁ルンゼ状スラブ、赤沢山針峰フランケ中央チムニー
■メンバー 荒澤(JECC、同人青鬼)、T石くん(MGC、同人青鬼)

冬のパートナーT石くんと当初は例年通り米子不動に行くつもりで確保していた4連休だったが、米子の氷の発達悪く、狙っているどぜうの詩も無理そうなので、転進案をいろいろ検討した結果、最終的に穂高屏風岩に決定した。

2/8(土) アプローチ
雪が降る中、釜トンから歩き出し、横尾避難小屋まで。慣れないスノーシュー歩きで右膝痛めた。 ルート状況の確認のため、偵察に向かう。 雪が乗ってるのか、ベルグラなのかよくわからないが、 全面白っぽい。とりあえず明日は登ってみることにする。

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偵察

2/9(日) 穂高屏風岩右岩壁ルンゼ状スラブ
朝3時起床。4時半出発。うっすら雪が積もっているが、 昨日のトレースはバッチリ残っている。 本谷橋の手前付近でスノーブリッジを渡り、下部の樹林帯を適当に上がり、ルンゼ状スラブ下の雪壁を登る。
ロープを結んで7:45ごろ登攀開始。最初は雪壁なので、ノービレイで進む。雪壁からベルグラに切り替わるあたりでT石くんがビレイ点を構築して荒澤リードで実質1ピッチ目スタート。ランニングに10cmスクリューを一本決めただけで、あとは60m一杯まで伸ばしても5mぐらい足りずにコンテで進んで左端の小さなテラス状まで上がったが、確保が全く取れず、仕方ないので、アックス2本をアンカーとしてビレイ点構築。まぁ、この程度ならT石くんは絶対に落ちることはないから大丈夫でしょう。
2ピッチ目はT石くんリードで右上しながらベルグラを進む。50mぐらい伸ばして右の灌木でビレイ。
3ピッチ目は荒澤リードでベルグラからハングにかかる氷柱を登る。氷柱付近でようやく氷の厚みが出て、13cmが根元まで刺さる箇所が出てきた。氷柱の発達が悪く、左右にトラバースを入れながらバランシーな登攀を強いられる。ようやくハングの落ち口まで登り、核心終わりかと思ったら、落ち口の氷が1~2cmぐらいのベルグラで思い切ったムーブが起こせない。いったん1歩戻ってレストして、氷をよく観察し、わずかに厚みのある部分にアックスを刺し、静かに引き付けスラブに這い上がった。いやぁ、緊張した。右の灌木まで斜めに登ってビレイ点構築。60mいっぱいいっぱい伸ばした。フォローで登ってきたT石くんが一言「先輩!あれやばいっす。VII級ぐらいあるんじゃないっすか」
4ピッチ目はT石くんリードでベルグラスラブをひたすら登り、灌木でビレイ。5ピッチ目は荒澤リードでハングの右端にかかるしっかりした氷柱を登り、終了点まで。この氷柱は初めて16cmが根元までバッチリ刺さりシアワセな気分になれた。
下降はカモシカ尾根を下ったが、ルートを誤って登り返したり、懸垂連発したりして時間が掛かり、取り付きに戻ったのが18時だった。荷物を回収し、月明りに照らされた屏風岩を眺めながら避難小屋に戻った。

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夜明け前にアプローチ

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ラッセル

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雪壁をラッセル

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ベルグラを登る

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3ピッチ目ハング帯の下。この先のハング帯にかかる氷柱がなかなか難しかった

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ハング帯の上のベルグラスラブ。なかなか日本離れした景色。

2/10(月) 赤沢山
前日、寝たのが22:30ごろだったので、早起きはあきらめて明るくなった7時ごろのんびり小屋を出発。朝は快晴で朝焼けの前穂が美しい。ノートレースの槍沢沿いの登山道をスノーシューラッセルしながら進む。二ノ俣谷出合を過ぎたあたりから急に積雪量が増え、ラッセルが深くなる。なんだかんだ時間が掛かり10時ごろ槍沢ロッジ到着。このころから雪が強くなりあまり見通しが効かなくなる。槍沢ロッジからさらに進み、右手から降りてくる沢筋に岩が見え、赤沢の出合と勘違いし沢を登り始めたが一向にそれらしい岩が見えない。結構登ったところで一本手前の沢を登っていることに気づき下降。1時間半ぐらいロス。気を取り直してもう一本上流側の沢筋を詰めると、ガイドブックで見たことある岩が見えてきた。途中、沢筋に雪崩が発生したりもしたが、12時過ぎにようやく取り付き到着。3,4ピッチ程度なので、何とかなるでしょう、と軽い気持ちで取り付く。1ピッチ目、T石くんリードでスタート。クラックで上手にプロテクションを取りながら50mぐらいロープを延ばしてチムニーの脇のハング下まで伸ばす。2ピッチ目、荒澤リードでチムニー脇のリッジを登る。上からチリ雪崩が断続的に落ちてくるだけでなく、時折、谷を「ゴゴゴ」と恐ろしい音を立てて雪崩が走り、雪煙がここまで上がってくる。さすがにやばい状況なので、途中まで登ったリッジをクライムダウンし、灌木を使って懸垂して撤収。この数時間で30~40cmぐらい雪が積もり、行きのトレースが消えかかっている。何とか明るいうちに槍沢ロッジまで戻り、ほっと一安心。そこからもラッセルで横尾まで戻った。一日中ラッセルし、雪崩も近くて色々疲れた。

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吹雪と雪崩で色々疲れた

2/11(火) 下山
最終日は超快晴!連日のヘッデン残業で疲れたので、明るくなってから起床し、8時前に横尾の避難小屋を出発。スノーシューハイキングを楽しみながら昼過ぎに下山。
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気持ちのいい晴れ。スノーシューハイカーもたくさんいた。
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